手作りのリハビリ道具をご紹介します (^^♪
作業療法の訓練として
ADL(日常生活動作)訓練…食事・整容・更衣・排尿・排便・入浴などがあり
それより複雑で高次な作業に対しては
IADL(手段的日常生活動作)訓練…買い物・洗濯・掃除・料理などが当てはまります
今回はIADL訓練の要素を取り入れた作業療法です
100円均一にあるプラスチックのカラーチェーンをケチャップ味のスパゲッティである “ナポリタン” にみたててみました!
(プラスチック・ビニール製なので使用後の消毒もしやすいようになっています。)
豆知識ですが、ナポリタンは戦後に日本で生まれた料理のようですね!
昔ながらの昭和の雰囲気が漂う喫茶店にはだいたいあるメニューなので当院のご高齢の患者様にもなじみがあるのではないかということで選ばれました!
IADL訓練とは言っても今回は料理ができるようになるようにする訓練ではありません。
続いてはどのように活用しているかのご紹介です!
赤いスパゲッティにみたてたチェーンは長い物から短い物まであり
ピーマンやソーセージなどの具にみたてた小さいものもあるので
長い麺をつかんだときは引きずらないように一生懸命手を高く上げたり
「4人家族でけんかにならないように盛り付けてね!」というお願いに
お母さんのような表情で具も麺も偏らないよう工夫してくださっています。
「こっちのがピーマンが多いね!」
「ナポリタン昔横浜で食べたのが懐かしいわ!」
「早くしないと冷めちゃうね!」
などいつもよりお話にも花が咲き、女性のみなさんは特に積極的に取り組んでくださいます。
IADL訓練はADL訓練よりも複雑だからこそ会話の要素が多かったり、認知機能・身体機能(巧緻動作:細かい動作)をより使用できたり、箸やお皿などなじみのある物品が刺激になり何をすればいいのかという状況理解がしやすかったりというメリットがあります!
そういったメリットをうまく生かすことで
楽しく♪頭も体も動かしながら職員とコミュニケーションとれる作業療法になるので
これからも認知症の作業療法の一環として取り入れていきたいと思います(^^♪